いつもジンジャーをご利用いただきありがとうございます。
令和5年12月22日に閣議決定された「令和6年度税制改正の大綱」において、令和6年度の所得税と個人住民税の「定額減税」の実施が決定しました。
今後、関係する税制改正法案が成立した場合には、令和6年6月分の給与・賞与計算から「定額減税」が適用されることになります。
国税庁|定額減税特設サイト
給与計算業務への影響も予測されることから、この度ジンジャー給与では、「定額減税」への対応を決定しました。
「定額減税」に対応する機能は現在開発中ですので、詳しい情報は追って本ページに追記します。
なお、定額減税に関する従業員周知用資料もご用意しています。ダウンロードはこちら
※定額減税に関する控除額や控除方法等の周知内容に関する記載があります。
※2024年5月21日(火)追記:定額減税対象者チェックシートについて、誤解を招くような記載があったため一部修正しました。
2024年9月17日(火)追記:年末調整における定額減税に対応する機能のリリース
年末調整における定額減税に対応する機能をリリースしました。
機能の概要は下記の関連リンクにてご案内しています。
本機能の使用手順
1.「定額減税計算対象人数(本人含む)」の項目を登録します。
定額減税額を算出するにあたり、”従業員本人を含む扶養人数”を登録してください。
登録方法は本ページ下部の「2024年4月8日(月)追記:定額減税に対応する機能のリリースに先立つ事前準備」を参照してください。
年末調整では、年末調整の計算実行時に本項目に登録されている値を参照します。
2024年6月~12月支給の給与計算/賞与計算をする際に、すでに本項目を登録しているお客さまにつきましても、年末調整にあたり正しい人数が登録されているか改めてご確認をお願いいたします。
2.年末調整を実施します。
年末調整メニューにて2024年の年末調整を実施すると、自動的に定額減税をおこないます。
年末調整の実施後、年末調整>年調結果照会>計算情報タブにて、定額減税に関連する項目を確認できます。
自動計算された金額は一部個別編集、もしくはCSVにて一括編集できます。
※CSVで一括編集する方法はこちら
【計算情報タブにて確認できる項目】
※画像内の数字は一例です。
項目名 | 種別 | 詳細 |
---|---|---|
年調減税額 | 2024年のみ 有効な項目 |
年間で所得税から控除される定額減税の金額 A:定額減税額(年間)- 年調所得税額 > 0の場合 |
控除外額 | 2024年のみ 有効な項目 |
上記Aの場合の、控除しきれなかった定額減税の金額 |
定額減税額(年間) | 2024年のみ 有効な項目 |
「定額減税計算対象人数(本人含む)」の人数 × 30,000円 |
年調所得税額 | 2024年のみ 従来と仕様を 変更する項目 |
従来の年調所得税額 - 年調減税額 |
適用 | 2024年のみ 従来と仕様を 変更する項目 |
従来の記載内容の上部に、下記を記載 ・源泉徴収時所得税減税控除済額 "年調減税額" |
①給与所得控除後の給与等の金額(調整控除後)+ 給与以外所得が1805万円を超える
②従業員情報>給与計算>各種課税タブの居住者区分が「非居住者」
③従業員管理>給与計算>各種課税タブの課税区分が「乙欄」
※③については、定額減税に限らず年末調整自体の計算対象外となります。
※2024年(令和6年度)源泉徴収票のサンプルはこちら
定額減税に関するよくあるご質問をまとめた記事を公開しました。
下記の関連リンクから確認できますので、操作する際の参考にしてください。
お客さまのご要望にお応えして、各人別控除事績簿のテンプレートをご用意しました。
よろしければご活用ください。ダウンロードはこちら
※2024年6月5日(水)追記:テンプレートの修正と差し替えをしました。
定額減税に対応する機能をリリースしました。
機能の概要は下記の関連リンクにてご案内しています。
今回リリースした機能は、給与計算および賞与計算における定額減税に対応する機能です。
年末調整における定額減税に対応する機能につきましては、現在実装を検討中です。
詳しい情報が決まり次第、追って本ページにてご案内します。
本機能の使用手順
1.「定額減税計算対象人数(本人含む)」の項目を登録します。
本ページにて、4月8日(月)に追記でご案内した内容です。
※詳細はこちら
課税区分が「甲欄」以外の場合も「定額減税計算対象人数(本人含む)」の項目の登録はできますが、定額減税はされません。
2.給与計算/賞与計算を実施します。
2024年6月~12月支給の給与計算/賞与計算にて、所得税から定額減税されます。
※上記期間外の給与計算/賞与計算においては、従来通りに所得税を計算します。
データ訂正>控除項目タブ/その他タブにて、定額減税に関連する項目を確認できます。
自動計算された金額は個別編集、もしくはCSVにて一括編集できます。
※給与計算で一括編集する方法はこちら
※賞与計算で一括編集する方法はこちら
【控除項目タブにて確認できる項目】
項目名 | 詳細 |
---|---|
定額減税額 | 所得税から控除される定額減税の金額 |
所得税(定額減税前) | 通常控除されるはずの所得税の金額 |
明細書に記載する場合は、給与設定>支給明細項目>給与控除項目タブもしくは賞与控除項目タブにて、事前に表示設定をしてください。
【その他タブにて確認できる項目】
項目名 | 詳細 |
---|---|
定額減税残額(当月) | 今回の給与計算/賞与計算にて定額減税をした後の残額 |
定額減税残額(前月) | 前回の給与計算/賞与計算にて定額減税をした後の残額 |
定額減税額(累計) | 2024年6月~12月の定額減税額の累計 |
定額減税額(年間) | 「定額減税計算対象人数(本人含む)」の人数 × 30,000円 |
給与所得に係る住民税の特別徴収については、令和6年6月分は徴収されず、定額減税「後」の税額が令和6年7月分~令和7年5月分の11か月で均されます。
総務省|個人住民税の定額減税について
住民税に関しては従来通り、画面上から個別入力、もしくはCSVで一括登録してください。
【画面上から個別入力する場合】
従業員管理>給与計算>各種課税タブにて登録してください。
この際、年税額に年間の住民税額を入力すると、自動で各月に12分割された金額が登録されてるため、年税額には入力せず、各月に住民税の徴収額を入力ください。
【CSVで一括登録する場合】
CSVファイルのアップロードの手順はこちら
この際、各月が空欄で年税額のみ入力したCSVをアップロードすると、自動で各月に12分割された金額が登録されるため、年税額には「0円」を入力し、各月に住民税の徴収額を入力してください。
※年税額が空欄のCSVをアップロードすると、すでに従業員管理で登録している年税額の値が残りますが、定額減税には影響しません。
2024年5月13日(月)に定額減税に対応する機能をリリースします。
リリースする機能については、下記を予定しています。
・「定額減税計算対象人数(本人含む)」の情報を用いた定額減税控除後の所得税の自動計算
・定額減税に関する項目の明細書への反映
・定額減税に関する計算結果のレポート出力
詳細は追って本ページにてご案内しますが、実際の操作イメージは下記動画を参考にしてください。
定額減税に対応する機能のリリースに先立ち、ジンジャー人事労務にて、従業員管理>給与計算>[各種課税]タブへ、「定額減税計算対象人数(本人含む)」の項目を追加しました。
本項目には”従業員本人を含む扶養人数”を登録する必要がありますので、事前準備の一環として対応をお願いします。
定額減税に対応する機能では、本項目の登録情報を参照します。
従業員管理>家族からも扶養家族の情報を登録できますが、こちらの登録情報は定額減税に対応する機能では参照されませんので、注意してください。
画面上で個別登録する場合
1.従業員管理>給与計算>[各種課税]タブにて、[編集]をクリックします。
2.「定額減税計算対象人数(本人含む)」の項目に値を入力します。
3.[保存]をクリックします。
CSVで一括登録する場合
CSVファイルのアップロードの手順はこちら
「定額減税計算対象人数(本人含む)人」はカスタムテンプレートにて追加できません。エクスポート>人事より「社員台帳(全項目)」や「社員台帳(インポート用)」にて出力をおこなってください。
また、「定額減税計算対象人数(本人含む)人」がCSVのヘッダー項目にある場合、そのCSVデータをテンプレートとして保存することはできません。
以上です。
皆さまのご要望に基づき、新機能開発、機能改善を進めてまいりますので、引き続きよろしくお願いいたします。